ソノ アイダ# TOKYO MIDTOWN AWARD

日本橋室町162ビル




東京ミッドタウンマネジメント株式会社、三井不動産株式会社、一般社団法人日本橋室町エリアマネジメントは、都市の隙間を空間メディアとして活用する「ソノ アイダ」とコラボレーションし、三井不動産が提供する「日本橋室町162ビル」1Fにて、2024年7月までの期間限定で、若手アーティストに制作および発表の場を提供し、その成長支援とアートを介した街の新たな賑わいを創出するプロジェクト「ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」を実施します。
「TOKYO MIDTOWN AWARD」は、才能ある若手デザイナーやアーティストとの出会い、支援、コラボレーションを目指したデザインとアートのコンペティションで、2008年より東京ミッドタウンにて毎年開催されています。受賞後も、受賞者・入選者の継続的なサポートに注力するアワードです。
今回は、普段は郊外にある自身のアトリエを拠点に活動する若手アーティストが、都心の一等地を舞台に活動を行うことで、アワードで評価された感性がどのように社会に機能し、自分の想像を超えるところにたどり着けるか、アーティスト自身に体験してもらうことを目的としています。

日本橋で開催する意義
日本橋は江戸時代に五街道の起点として日本全国から様々な人・もの・ことが集まり、浮世絵や文学作品などの芸術文化も含む新たな文化を生み出した、イノベーティブかつ中心性のある街として栄えてきました。三井不動産では「残しながら、蘇らせながら、創っていく」を開発コンセプトに、官民地域一体となった「日本橋再生計画」を推進しており、「未来に続く街道の起点、日本橋」というビジョンを実現するための街づくりを推進しています。日本橋のビルの一角を提供し、若手アーティストに成長の場を提供するとともに、アートを介した街の新たな賑わい創出に寄与することを目指します。



ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD 開催概要
参加するアーティストは約2か月ごとの入れ替え制で、各アーティストは期間中、「日本橋室町162ビル」に滞在し、制作や作品展示、交流会などを開催します。それぞれの会期の終わりに成果展を行い、「日本橋162ビル」を拠点とすることでどのような相互作用が生まれたのかを検証していきます。 また、ソノ アイダが主催するスクールやイベントも行うことで、アートに関わる人だけではなく、街を往来するビジネスパーソンや来街者など様々な人が集まる新しいアートスペースの形を提案。さらに、日本橋室町エリアマネジメントが運営するスペースでの作品展示や、地域の企業や商店も参画する各種イベントとの連携なども実施していきます。

所在地:〒103-0022 東京都中央区⽇本橋室町1-6-2 ⽇本橋室町162ビル1F
期間:2024年2月10日(土)〜3月31日(日)
営業日時:毎週水曜日〜日曜日 12:00〜19:00
定休日:毎週月曜日、火曜日、祝祭日※その他展示替えの際などに休館する場合がございます。
主催:東京ミッドタウン
共催:三井不動産株式会社、一般社団法人日本橋室町エリアマネジメント、ソノ アイダ
機材協力:DEWALT


「ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」第1期概要

期間:2024年2月10日(土)~3月31日(日)
参加アーティスト:青沼優介(アーティスト名aonumasoco)・三好賢聖、井村一登
アーティストスタジオ:2024年2月10日(土)~3月15日(金)
成果展:2024年3月16日(土)~ 3月31日(日) ※3月15日(金)に内覧会を実施します。


©Mina Asaba
青沼優介|aonumasoco
TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 アートコンペグランプリ受賞
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科を卒業後、東京藝術大学大学院美術 研究科修士課程を修了。都市における人々の営みやメタポリズムを詩的感覚で捉 え、制作する。三好賢聖とのデザインユニット「Studio POETIC CURIOSITY (※)」主宰。武蔵野美術大学、東京都立大学非常勤講師。
※今回は、Studio POETIC CURIOSITY を青沼氏と共同主宰する三好賢聖氏もプログラムに参加します。
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コメント
2018年のアワード受賞から5年が経ち、私はソノアイダ、デザインとアートの世界を行き来しながら、 様々な作品制作を続けてきました。今回の滞在制作では、なかなか同じ環境で扱うことのできなかったそれらの領域が渾然一体となった制作を試みます。日本橋という文化と商業が幾重にも折り重なる土 地。そこで起こる都市と人の営みを敏感に捉えながら、作品に反映できるように過ごしたいです。



©Mina Asaba
三好賢聖|KENSHO MIYOSHI
青沼優介とStudio POETIC CURIOSITYを共同主宰。東京大学工学部航空宇宙工学科卒業、同専攻修士課程修了。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて PhD を取得。著書に『動きそのもののデザイン:リサーチ・スルー・デザインによる運動共感の探究』(BNN)など。 2023年、研究成果の実用化のため株式会社シンコキュウを創業。
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井村一登|KAZUTO IMURA
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022 アートコンペ優秀賞
1990年京都市生まれ。2015年京都市立芸術大学総合芸術学科卒業。2017年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。内面、外見を双方向から知る存在がいないことに興味を持ち、自身を内包させた鏡を他者に見せることをテーマに制作を行う。それは光学機器や映らない鏡、魔鏡、黒曜石、回転液体鏡など、素材や技法を横断し、現代の科学から神話や祭祀など考古学的観点まで遡り、人と鏡の関係性の変遷を追う。主な展覧会に「mmmwm」(日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリー、2023)「マツモト建築芸術祭」(松本市、2022・2023)、「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2021」(横須賀市猿島、2022)
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コメント
滞在制作ということで、普段のアトリエではできないこと、制作過程という段階も鑑賞されることな ど自身に問いかけながら、成果展に臨もうと思います。例えば、TOKYO MIDTOWN AWARD では、 鏡の原初のマテリアルである黒曜石をテーマに人工的に黒曜石の塊を制作し、その場で割った石器と 破片を跡として展示したのですが、審査員の方には制作自体に興味を持っていただけたので、この環境を用いてアップデートした鑑賞体験を作りたいです。


TOKYO MIDTOWN AWARD について
東京ミッドタウンが“「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街”をコンセプトに、次世代を担うデザイナーや アーティストの発掘・応援、その先のコラボレーションを目的としてデザインとア ートの2部門で開催するコンペティション。
16年間の実施で、応募者数延べ23,996組の中から、デザインコンペでは、139組・241名(延べ 145組・261名)、アートコンペでは、87組・92名の受賞者・入選者を輩出。受賞作品だけではなく、アイデアや作品を生み出すことのできる「人」にフォーカスするアワードへの進化を目指しています。更に、これま で以上に受賞後支援も拡充し、受賞者・入選者の成長を継続的に支援するととも に、コラボレーションの機会を創出していくことに努めます。
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©OMOTE Nobutada
藤元明|AKIRA FUJIMOTO
1975年東京生まれ。東京藝術大学美術学部大学院修了。FABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学先端芸術表現科助手を経てアーティストとして国内外で活動。「エネルギー」を根底とした環境問題や社会現象をモチーフに、様々な方法で作品やアートプロジェクトを展開。主な活動に「NEW RECYCLE🄬」「2021」「FUTURE MEMORY」「海ごみ」「ソノ アイダ#新有楽町」など。主な展覧会に「TOKYO 2021」「ソノ アイダ#COVID-19」「海のバベル」「陸の海ごみ」など。2015年より都市の隙間をアートプロジェクトして活動する『ソノ アイダ』を主宰。

ステイトメント
「ソノ アイダ」はこれまでアーティスト活動の場として、また都市の新たな振舞いとして2015年より少しずつ発展してきました。「ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」では、日本橋室町162ビルを舞台に、TOKYO MIDTOWN AWARD 受賞アーティストたちと2024年7月末まで期間限 定のアーティストスタジオを展開していきます。普段見ることのない、アーティストが作品を作り出 す活動を間近に感じ、話すことでより深く知ることができる。交流と新たな学びを産み出す場所を目指します。

©️2015 ソノ アイダ